電気給湯器とは簡単に説明すると電気を使ってお湯を沸かす給湯器のことですが、お湯を沸かす方法や機能面などによって様々なスタイルがあります。
電気給湯器を選択する際には各スタイルの特徴を把握し、家族構成やその他事情に適した製品を選ぶことが大切です。
この記事では、電気給湯器の種類を様々な視点から整理し、選ぶ際のポイントを解説します。
Contents
電気給湯器の種類
ここでは、電気給湯器の種類分けについて様々な観点から解説します。
お湯を沸かす方法による種類分け
電気給湯器は、お湯の沸かす熱源によって電熱ヒーター式と熱交換式の2スタイルに分けられます。
また、沸かす仕組みには積層沸き上げ方式と対流沸き上げ方式の2つがあり、それぞれ以下のような特徴があります。
・積層沸き上げ方式
タンク上部のヒーターでお湯を沸かすスタイルです。
お湯と水の間に混合層を作ることで、必要な分だけ沸かせるため効率的です。
・対流沸き上げ方式
タンク下部のヒーターでお湯を沸かすスタイルです。
タンク全体の温度を均一にできるため、タンクの容量が多ければそれだけ大量のお湯を一度に使用できます。
機能面による種類分け
電気給湯器には、以下のような機能の違いがあります。
・フルオート…自動でお湯張りや足し湯まで行なってくれる
・セミオート…自動でお湯張りを行なってくれる
・給湯専用…自動ではなくユーザーが自分で給湯をする
上記の3タイプではフルオートが基本的に最も高額になり、給湯専用が最も安価です。
近年ではエコキュートも
電気給湯器から生まれた新しい給湯器のスタイルとして、近年ではエコキュートも注目されています。
エコキュートとは空気中の熱を集めてお湯を沸かす「ヒートポンプ技術」を採用した、経済的で省エネルギーな給湯器の一種です。
初期コストは少々高額になりますが、ランニングコストを抑える効果はとても大きいでしょう。
電気給湯器の選び方
ここでは、電気給湯器を選ぶ方法について解説します。
電気給湯器は容量がとても大切
電気給湯器はお湯をタンクに貯めておく仕組みであるため、選ぶ際にはタンクの容量がとても大切です。
家族人数 | 容量目安 |
1~2人 | 200L |
2~3人 | 300L |
3~5人 | 370L |
4~7人 | 460L |
8人 | 550L |
上記は家族人数と容量の基本的な目安です。
上記を参考に、例えば来客が多い方はお湯が不足しやすいため、1サイズ大きいものをチョイスするといいでしょう。
給湯の圧力も確認
電気給湯器は貯湯式であるために給湯圧力がどうしても弱めになるため、圧力の確認も大切です。
高圧力型であれば、お湯張りの時間が短縮できシャワーも快適に使用できるでしょう。
また、2階や3階に水場がある家には高圧力型がおすすめです。
電気給湯器は使用環境に応じた最適な選択を!
電気給湯器にはお湯の沸かし方によって様々な種類があり、機能面でもフルオート・給湯専用などの違いがあります。
電気給湯器は貯湯式のためタンク容量のチョイスが非常に大切であり、少し弱めである圧力をどうするかもポイントになります。
また、初期コストはかかるものの近年注目のエコキュートなら毎月のランニングコストが抑えられますので、目的や状況によって最適なものをチョイスしましょう。